『トライブナイン』は、スマートフォンゲームメーカーのアカツキゲームスと、『ダンガンロンパ』シリーズや『超探偵事件簿 レインコード』を手掛けた小高和剛氏が率いるトゥーキョーゲームスの2社が共同で開発するメディアミックスプロジェクト。
2022年1月よりテレビアニメが放送され、2024年8月9日よりPC(Steam)・スマートフォン向けに開発中の死にゲー×アクションRPG『トライブナイン』のSteam版グローバルβテスト“死遊テスト”が開催された。
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本稿では“死遊テスト”に参加した記事担当ライター・ジャイアント黒田の先行レビューをお届け。ストーリーのネタバレなどには配慮しているので、安心して読み進めてほしい。
なお、筆者は本作のSteam版でプレイするにあたって、DualSense ワイヤレスコントローラーを使用している。
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3Dで美麗に再現されたキャラクターを自由に操作できる快感
記事担当者として2年以上前にトゥーキョーゲームスの小高氏やアカツキゲームス(当時アカツキ)の山口修平氏にインタビューを実施していたので、ゲームの『トライブナイン』がアクションRPGとして開発されていたのは聞いていた。
多くのファンと同じく、どれほどのアクションが体験できるのか楽しみにしていた“死遊テスト”。プレイした率直な感想は、期待以上のデキで驚いた。
最初に目についたのは3Dグラフィックの美麗さ。ひとクセもふたクセもあるキャラクターたちが繊細なグラフィックで細部まで表現されており、いろいろなアクションを試したくなった。
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ド派手な演出もバトルを盛り上げてくれる。
試せるアクションが多彩なのもうれしい。
バトルでは通常攻撃、アクションスキル1、アクションスキル2の基本的な攻撃に加えて、必殺技のアルティメット、仲間と連携して放つチェインスキルが使用可能。これらのアクションは操作するキャラクターごとに異なるので、仲間が増えるたびに新たな立ち回りが堪能できた。
とくに気分爽快だったのがアルティメットやチェインスキルを決めたとき。アルティメットは専用のゲージを溜めると発動できる。頻繁に使用できないが、そのぶん威力は強力。大ダメージを与えられるので、温存してボス戦などで使うとスカッとした。また、仲間が立て続けに攻撃を放つチェインスキルも強力で仲間どうしの絆が感じられるのも熱い!
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やれることが多いぶん操作に慣れるまで戸惑うかもしれないが、ゲームに慣れてくると多彩なアクションを駆使して敵に大ダメージを与えられる。これがクセになる!
ちなみに筆者のお気に入りのキャラクターは、ガチャで運よく仲間にできた雪谷えのきと千羽つる子のふたり。
えのきは、直前に発動したアクションや状況により、発動可能なアクションが変化するトリッキーなキャラクター。アクションスキルやアルティメットで“ヒート”レベルを上昇させると、強力な攻撃をくり出せるのがおもしろい。
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パーティーの編成やキャラクターの育成、カードの強化システムも充実
パーティー編成とキャラクターの育成、テンションカードの強化が奥深いと感じられたのも本作の楽しみなポイントだ。編成では、バトルに参加するキャラクターと装備品のテンションカードの組み合わせを決められる。
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筆者の愛用パーティー。意中のメンバーを選んでいるので満足度は高いが、後述の連携の面では改善の余地あり。編成をあれこれ考える時間も楽しい。
パーティーメンバーには好きなキャラクターを選びたいところだが、バトルを有利に進めたいなら仲間との連携を意識するのが重要になる。というのも、チェインスキルは“トリガー”と呼ばれるシステムが発動条件となっており、トリガーが連鎖する編成を組むことで仲間と連携できるようになるからだ。
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この3人のパーティーはトリガーが連鎖するため連携しやすい。
また、テンションカードの種類や効果がバラエティー豊かなのも組み合わせの自由度が高くて好印象。筆者の実体は(ペンネーム通りの)巨漢で守勢向きに見えるのだが、守るよりも攻めるのが好きな性格。
本作は、“死にゲー×アクションRPG”と謳っている通り、むしろ敵の攻撃はかなり激しい印象。敵と味方の勢力ごとに士気を表す“テンション”のシステムも用意されており、味方のテンションが上がればバトルを有利に進められるが、敵のテンションが上がると攻撃が激しくなり、一転してピンチに!
敵は一撃で瀕死になるような凶悪な攻撃を仕掛けてくるので、攻撃中に反撃を食らい戦闘不能になることも……。
そんなときに重宝したのが、““エースビジョン”だ。このカードの効果は、操作キャラクターが“ジャスト回避”を行うと、周囲の時間の流れが遅くなるうえ、操作キャラクターの攻撃力が上昇するというすぐれもの。ジャスト回避を成功させるには、敵の攻撃をギリギリで避ける必要はあるものの、成功したときのメリットはデカいし、一か八かのスリルが味わえるのもたまらない。
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お気に入りのキャラクターを育成したり、テンションカードを強化したりできるシステムがいろいろ用意されているのもうれしい。どちらもレベルを上げて強化できるほか、キャラクターはランクを上げて潜在能力を高めるシステムなども用意されていた。
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キャラクターのランクを上げて入手したアイテムをポテンシャルに割り振ることで、自分好みのキャラクターに育成できる。
今回は時間がなかったので、あまり深く触れなかったが、少し気になったのはキャラクターの育成がやり込み要素が“ゼロペン先生”に紐づいていた点だ。
筆者は、新しいキャラクターや装備品を手に入れると、すぐに限界まで育てたいタイプ。しかし、本作はキャラクターのレベル上限が決まっており、いろいろなお題を達成すると報酬がもらえる“ゼロペン先生”を進めることでレベル上限やアクションスキル2が開放される仕組みになっていた。
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“ゼロペン先生”の項目は多種多彩。ゲームを進めながらコンプリートを目指すやり込み要素になっている。
“死にゲー”としてスリリングなバトルを楽しませるためには、何らかの上限が必要なのは理解できるものの、レベルが上限に達すると入手した経験値が無駄になってしまうのは、ちょっと残念……。レベル上限に引っかかったときに入手した経験値はストックできるように改善を希望したい。
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ちなみに、新たなキャラクターやテンションカードの主な入手方法はガチャになる模様。
『トライブナイン』のファンが必見の要素も満載
最後にストーリーに関して。
ネタバレになってしまうので詳細な説明は省略するが、序盤からクライマックスな展開になっており筆者はすぐに惹き込まれた。グロテスクなネタが目白押しなのもトゥーキョーゲームスらしさが味わえて筆者好み。同スタジオの作品が好きな人も楽しめるはずだ。
『トライブナイン』のテレビアニメを観ていない人も大丈夫。本作からでもわかる内容になっている。もちろん、テレビアニメで活躍したキャラクターも多数登場するので視聴していたほうがより楽しめるのは間違いない。
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イベントCGの数が多いのもグッド。声優さんの巧みな演技と合わせてストーリーを盛り上げてくれる。
本作にはテレビアニメで描かれた“XB”も収録(※エクストリームベースボールの略。XBは野球によく似た決闘手段)。選択肢を選んで試合を進めるなど、ストーリーに重点を置いた作りになっており、野球ゲームをあまりプレイしない人でもXBのハチャメチャなプレイが体験できる。
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興味が湧いた人は、正式リリースまでにテレビアニメをチェックしておくのがオススメ。キャラクターやXBのことを理解して、正式サービス開始のプレイボールに備えよう。