
伝説のFPSシリーズ最新作をついに体験!
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2016年に発売されたリブート作となる『DOOM』、その続編として2020年に発売された『DOOM Eternal』は数々のゲームアワードを受賞、大きな成功を収めた。
先に言ってしまうと記事のタイトル通りで、シリーズを楽しんできた身としても本作は純粋におもしろく、オーソドックスでありながら随所に挑戦と丁寧なゲームデザインを感じられるものになっていた。
『DOOM Eternal』のジャンプ&エアーダッシュを駆使した高機動スレイヤーもよかったのだが、今回のどっしりとしたドゥームスレイヤーは、落ち着いて操作ができる印象に。それでいて、小回りの利いた動きでハイスピードな戦闘が展開するので、気持ちよく快適なアクションが楽しめた。
このあたりを中心にインプレッションを解説していこう。なお、プレイできたバージョンは開発中のものであり、名称などが変更される場合もあることはご了承を。
遊びやすさを重視した入門編として最適!
ハンズオンイベントの冒頭で、id Softwareのマーティ・ストラットン氏、ゲーム ディレクターのHugo Martin(ヒューゴ・マーティン)氏によるビデオメッセージが流され、そこで両氏は「革新的なFPS戦闘、広大なステージの探索、ストーリー」に注目してほしい
と解説していた。
ストーリーに関しては、ハンズオンでプレイできたパートはかなり限定的であり(導入部分のムービーは視聴できた)、そのストーリーラインをくわしく説明するとかなり長くなるので、割愛させていただく。シリーズを未プレイの方は、“地獄の軍勢の侵攻をドゥームスレイヤーが食い止める。だから、迫りくるデーモンどもをブッ飛ばすのだ”くらい知っていれば問題ない。
なお、いままでのベセスダ・ソフトワークス作品と同様に、本作もフルローカライズされているのでご安心を。
時代設定は『DOOM』および『DOOM Eternal』の前日譚となっているので、両作をプレイしていなくてもすんなり入り込めるはず。さらに、いままでは“コーデックス”(メモのようなもの)を探し出すことで物語や世界観を知るようになっていたが、本作はカットシーンで物語が描かれているので、ゲームを進めていけば自然とストーリーラインを把握できる。ここも“遊びやすさ”の一環だろう。
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エイムアシストはもちろん、プレイヤーの与ダメージ値や敵からのダメージ値、ゲームスピードなどをパーセンテージで調整可能で、自分好みにゲームバランスをカスタマイズできる。「FPSで難易度をイージーにしても、あまり違いがわからないんだよな」と思う人も、細かい部分まで調整すれば劇的にプレイフィールが変わるので、「『DOOM』はハードコアなFPSだから」と敬遠するのはもったいない。
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攻防一体の流れる戦闘は『DOOM』を進化させた!
冒頭に書いた通り、今回のドゥームスレイヤーは“どっしり”としている。だからと言って、動きがもっさりしているという意味ではない。
『DOOM Eternal』のフィールドは起伏が激しく、プレイヤーはその中をジャンプやエアーダッシュで縦横無尽に駆け回って戦う印象だった。『DOOM: The Dark Ages』は、そんな縦の移動よりも横の移動に重きを成しており、こまごまと敵の攻撃を避けては攻撃するのではなく、敵の攻撃を防御やパリィでいなし、スキを作って敵の懐に飛び込んで倒すという立ち回りが基本となる。
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とくに、ブロックしながらロックオンした敵に向かって体当たりする“シールドチャージ”は、移動と攻撃を組み合わせたアクションとして大いに活躍する。
さらにシールドソーを投擲すれば、弱い敵ならまっぷたつにできるし、敵をスタンさせることも可能だ。とにかく、シールドソーの操作に慣れておけば、だいたいの局面は突破できると言ってもいい。ぜひプレイ動画でその活躍っぷりを確認していただきたい。
本作はFPSではあるが、戦闘は中~近距離に特化されている。“ガントレット”はチャージすることで強力な近接コンボを放てるようになる。このチャージがポイントだ。初期段階では3つのチャージポイントがあり、攻撃するたびにチャージポイントをひとつ消費する。
チャージポイントは時間経過か近接武器の弾薬を入手することで回復し、3つ溜まれば近接コンボをくり出せる。近接攻撃で倒した敵は弾薬をドロップするので、ガントレットで攻撃→敵から弾薬を入手→チャージポイントを溜めて近接コンボという流れに持ち込むためには絶え間なく攻撃する必要がある。
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回復アイテムや弾薬などはフィールドの各所にもあるが、攻撃することで戦闘中にリソースを獲得し、またつぎの戦闘につなげる。ひたすら戦い続けることこそ、本作においては最適な戦術となるのだ。これこそ、本作が目指す“流動性のあるバトル”なのだろう。
シールドチャージで一気に距離を詰めてブン殴り、パリィで跳ね返したらスーパーショットガンやレールガンを叩き込み、シールドソーを投げつけて敵を怯ませたらグローリーキルを狙う。そのあいだも、敵から体力やアーマー、弾薬が湧き出るので、入手しながらつぎなる目標へ……。
まさに“攻防一体”を具現化した戦闘は、途切れることなくテンションを保ちながら展開していく。『DOOM Eternal』でも攻撃的なプレイスタイルが生存につながっていたが、そのテンションがシールドソーとパリィをはじめとする新たなシステムによって、さらにアグレッシブになった。これを爽快と言わず、何と言えよう。
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ゲーム体験を深くするサンドボックスのフィールド
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このサンドボックス型のフィールドはいわゆるオープンエリアとなっており、ダンジョンの探索やボス戦などが散在。どのように進むかはプレイヤー任せで、先にボス戦をクリアーして自身のスキルを強化し、ダンジョンに挑んで強力な新武器を入手するなど、好きなルートで挑むことができる。
ハンズオンでは、シールドソーも活用してダンジョン内に隠されたルートを切り拓き、複数のスイッチを解除して武器を入手するパートを体験できた。「これって本当に『DOOM』?」と思わせるデザインは、激戦の連続だけで単調になりがちなFPSにおいて、大きなスパイスだ。
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巨大ロボとドラゴンがもたらす強烈なアクセント
『DOOM Eternal』でもその存在を確認できるアトランだが、『DOOM: The Dark Ages』はその前日譚なので、実際に搭乗して戦えるようになった。豆粒のようなデーモンを駆逐しながら建造物のあいだを闊歩し、敵のタイタンとの肉弾戦がくり広げられる。
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アサルトモードを発動すると、ターゲットをロックオンしたまま旋回できるので、飛び回っているうちにターゲットをロストするようなことはない。ここはフライトコンバットに慣れていないプレイヤーにも親切な設計だ。
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それぞれでひとつのシチュエーションしかプレイできず、操作感も含めてまだブラッシュアップを重ねているということなので、製品版でどのような姿になるのか、かなり期待している。
ここから新たな『DOOM』が始まる……!
武器の種類や世界観で差異をつけるのではなく、ゲームシステムそのものでFPSをより楽しく、触りやすいものにするため、この作品は開発されている。対戦格闘ゲームがプレイヤーの裾野を広げるために進化したのと同じように、FPSも新規プレイヤーを取り入れるためにたくさんの挑戦を続けるべきであり、本作はその“解答”のひとつだろう。
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