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本作は、2006年にPS2で発売された『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』のHDリマスター版。同作は長らく他機種への移植なども行われておらず、オリジナル版を改めて遊びたいファンや、名作とは知りつつも遊ぶことができずにいた人にとっては待望のHDリマスターとなった。
かくいう筆者は、後者、つまりずっと遊びたいと願い、現行機への移植を待ち望んでいたひとり。初プレイとなるため、オリジナル版との違いなどを比較することはできないが、思い出補正などナシで2025年のゲームとして見てどうなのか、フラットな視点での所感をお伝えしたい。今回の試遊では、ゲーム開始から1時間少々経過したセーブデータからスタートし、ひと通りの要素を体験することができた。
大正浪漫+探偵稼業のワクワク感!
まず概要を簡単に説明すると、本作は架空の“大正二十年”を舞台にくり広げられる、悪魔を使役し探偵として事件捜査を行う青年“葛葉ライドウ”の物語を描いたアクションRPGだ。
ライドウは探偵として、悪魔にまつわる様々な事件を追うことになる。この“探偵パート”とも言うべき部分は、マップ上の人々や悪魔に聞き込みをしたり、マップ上の仕掛けを調べたりすることで進行していく。ユニークなのが、“仲魔”(味方にした悪魔)の特殊能力を駆使することで、解決の糸口がつかめることもあるところだ。
たとえば情報を教えてくれない人に対して、仲魔の心を読む能力を使って効果的な説得手段を見つけたり、高いところから降りられず困っている犬を、飛行能力を持った仲魔を使って助けたり……といった具合。つまり、状況を打開するためには、対応する能力を持った仲魔が必要になるわけだ。悪魔合体で新たな仲魔を作り出すのは、アトラスタイトルではおなじみの要素だが、探偵業務のために仲魔作りをするというのは、本作ならではのユニークなポイントと言えるだろう。
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ちなみに今回のHDリマスター版では、チュートリアルや目的地表示などの機能が大幅に強化されている。ストーリーを先に進めるための目的地は、マップ上で目印がついており、さらにHDリマスター版でショートカット移動も追加されているため、迷うことなく快適に進めることができる。
アクションの楽しさは特筆もの!
そして今回の試遊でもっとも鮮烈に印象に残ったのが、アクションの楽しさだ。本作は前述の通り『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』のHDリマスター版だが、アクション部分はその続編『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』のバトルをベースに、さらに遊びやすく改良を加えたものとなっている。
最大2体までの仲魔を召喚して協力しながら、銃撃や強弱の刀攻撃を駆使して戦うバトルは、スピーディーでじつに爽快だ。敵の隙を突いての渾身の一撃“殺魔一閃”、さらには特定条件を満たすとくりだせる“スピリット剣”などもあり、要素が多彩で最初は戸惑ったが、何度か戦闘を重ねるうちに自然と仕組みがわかってきて、なんだかゲームが上手になったかのような気分で遊べたのは、ゲームシステムの設計が優れているからこそなのだろう。
なおSwitch2版では携帯モード、TVモードともにフルHD/60fpsでプレイできるとのこと。実際、アクションの描画は非常に滑らかで、気持ちのいい操作感が味わえた。
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RPG系のタイトルの場合、少し触っただけでは楽しさがわかりにくいことが多いが、本作の場合は爽快なアクションを筆頭に、探偵要素や、大正浪漫が香る街並みや登場人物たちなど、短時間でもプレイヤーを引き付けるポイントが多々感じられた。RPG好き、アクション好き、アトラス好きなどなど、どこか惹かれるものを感じたなら、ぜひプレイしてみてほしい。
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なお、体験会に来場していた本作のディレクター山井一千氏、テクニカルサポートディレクター木下真憲氏に、本作とSwitch2についてお話をうかがうことができた。その内容は、以下の記事にまとめているので、合わせてご覧いただきたい。