
本作は同社の人気非対称型対戦ゲーム『Dead by Daylight』(デッド・バイ・デイライト)の世界を舞台としたナラティブ型ホラーアドベンチャーゲーム。開発は『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』や『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』といった、数々のホラーゲームを手掛けるSupermassive Gamesが担当している。
そんな本作のプロローグをプレイする機会を得たので、本稿ではゲームの雰囲気とプレイレビューをお届けする。
凶悪殺人鬼フランク・ストーンとの戦いを描いたホラーアドベンチャー
『キャスティング・オブ・フランク・ストーン』は片田舎にある町“シーダーヒルズ”を舞台にした、対話と探索に重きを置いたナラティブ型ホラーアドベンチャー。ゲーム中に発生するさまざまな選択によって、物語の展開や人間関係が大きく変化するのが特徴だ。『デッド・バイ・デイライト』と同じ世界観ではあるものの、 シーダーヒルズは“エンティティ領域”の外の世界にあるため、本編のキラーやサバイバーが登場することはない。
本作の中核を担うのが、シーダーヒルズの殺人鬼“フランク・ストーン”。プレイヤーはチャプターごとにさまざまなキャラクターを操作し、フランク・ストーンや、彼が引き起こす凄惨な事件に立ち向かっていくことになる。
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今回プレイした体験版では、警察官サム・グリーンとして、行方不明となった赤ん坊を捜索するべく、シーダーヒルズ製鋼所を探索していく。
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プレイヤーの選択で運命が変わる奥深いストーリー
プロローグは、サムがシーダーヒルズ製鋼所の警備室を訪ね、警備員トムと話す会話パートから始まる。会話パートはイベントムービーのようになっていて、合間に選択肢が発生するという感じ。映像も美しく、まるでドラマや映画を見ているような気分にさせられる。
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会話の合間に出てくる選択肢こそが本作の核となる要素で、選んだ内容によって会話の内容や人間関係が変化する。チャプターによっては結末に大きな影響を与えることも。
トムとの会話の中でも、“選択肢の重要性”の片鱗が見られた。たとえば、選択肢で勤務中に酒を飲むトムを諭すと、彼のサムへの態度が悪くなるし、逆にトムに好印象を与えると、サムに対して協力的な態度を見せる。さらにストーリーが進んだときに発生する選択肢にも変化が生じていた。まさにキャラクターたちの運命はプレイヤー次第!
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トムとの会話が終わると、キャラクターを操作して製鋼所内を探索するパートに移行。操作中は三人称視点になり、フィールド上を探索しながら建物の奥へと進んでいく。
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夜の製鋼所を懐中電灯で照らしながら進む。暗くてどんよりした空気感や怖さを駆り立てるBGMとSEのせいで探索するのがメチャクチャ怖い! 歩いていると電球が突然割れるという軽めのジャンプスケア(ビックリ要素)にも遭遇。『デッド・バイ・デイライト』はぜんぜん怖くないから油断していた……。
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フィールドには世界観を深掘りする資料や物語の進行に必要なキーアイテムなどが落ちている。拾ったものは見回すことができ、裏面に重要な情報が記されていることも。また“トリンケット”や“キラーレリック”などの収集要素も用意されている。今回のプレイでは“玉虫色のキング”と“ヒルビリー人形”を発見。いずれも『デッド・バイ・デイライト』に登場する、キラーにまつわる要素だ。
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探索しつつ、製鋼所の建物内に入ると、トムと再会。その直後、トムの相棒である番犬が何かの肉と骨を食べているところに遭遇する。サムが肉片に埋まった骨を調べてみると、それは10代ぐらいの人間の骨と判明(ひえぇ……)。ここで一体何が起こっているのやら……。
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さらに先に進むと溶鉱炉へと繋がる鉄格子を発見する。格子の中が怪しいと睨んだサムはこじ開けるための道具を探す。辺りをウロウロすると、フェンスの奥にホラーではおなじみのバールが! 近くにある木箱によじ登って(登るときは対応するボタンを押すだけ)、フェンス内に侵入してバールを手に入る。ちなみにアイテムを入手したときの効果音は、『デッド・バイ・デイライト』でアイテムを入手したときと同じ効果音だ。
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バールを使って格子を開け、下水道エリアへ。その際、サムはトムにパトカーの鍵と道中で拾った人骨を手渡し、警察の応援を呼ぶようにお願いする。
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大役を任されたトムは狼狽えてしまう。そんなトムに対してサムが見せる反応をプレイヤーが選択する。じつはここの選択肢は、運命を左右する重要なものになっていて、選択後に下画像のような言葉が表示される。いわゆる分岐点のようなもので、運命の変化によって物語や人間性が大きく変わっていくようだ。また冒頭でのトムとの会話によって、ここの選択肢にも変化が生じる。
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トムと別れ、下水道を進んでいくと新たな要素“スキルチェック”が登場。『デッド・バイ・デイライト』でサバイバーが発電機を直すときに行うおなじみのアクションで、ポインターが成功ゾーンを指しているあいだにポインターを止めれば成功となる。ここではパイプから噴き出した蒸気を受けたサムが体勢を崩すかどうかが、プレイヤーのスキルチェックの成否で変化。成功すると無傷だが、失敗すると手をケガする。
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さらに先へ進むと、溶鉱炉に到着。そこにはゆりかごがあり、中から赤ん坊の泣く声が聞こえた。駆け寄ろうとするサムの前には斜面とはしご、ふたつのルートがあり、ここでも選択を迫られる。
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ゆりかごに近づくと、隠れていたフランク・ストーンがサムに襲い掛かる。敵との交戦中はイベントムービーの合間にアクション操作が入る。ここではスキルチェックやボタン連打に加え、方向キーでポインターを動かして敵を攻撃する新要素も登場した。いずれもとても簡単な操作だが、ムービー中に何度も起こるため、意外と焦る。
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もみ合いになる両者、しかしフランクのパワーは凄まじかった。フランクはサムを持ち上げると、壁から飛び出たパイプに彼を突き刺す。その後、フランクはゆっくりとゆりかごのもとへ向かう。
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ここでパイプから脱出するためのボタン連打が発生。その後、さらにボタン連打が!
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ひたすら連打していると、サムが銃を拾い、フランクの頭部を撃ち抜く。赤ん坊は助かるが、サムはその場で力尽きる。絶命したフランクが黒い煙に飲み込まれていき、そこでプロローグが終了した。
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恐らく単なる人間だったフランク・ストーンが、この死をきっかけに霊的な力を得て復活し、本編で大暴れすることになるのかもしれない。それにしてもなんていいところで終わるんだ! トムはちゃんと応援を呼べたのか、溶鉱炉で力尽きたサムの安否はどうなったのか、気になることだらけだ。
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ナラティブ型のおもしろさの片鱗が感じられるプロローグだった
ドラマや映画のような美しい映像の中でシームレスに発生する選択肢やアクション操作、それによってキャラクターたちの運命が徐々に変化していくというゲーム性が非常に興味深かった。何気ない言葉や反応がきっかけで運命が変わる可能性もあるため、選択肢を選ぶ際、毎回あれこれ考えるのがおもしろかったし、そのドキドキ感がストーリーを目一杯楽しむためのいいスパイスになっていた。
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今回のプロローグは、殺人鬼フランク・ストーンの死という結末を迎えた。結末そのものの変化はなかったが、トムとの関係性や赤ん坊の生死など、のちの物語に大きな影響を与えそうな展開の変化が多々見られた。物語が枝分かれし、マルチに展開していくナラティブ型のおもしろさ、その片鱗を色濃く感じられる体験版だった。
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また収集アイテムやスキルチェック、効果音など、『デッド・バイ・デイライト』ファンであればより一層楽しめる要素が豊富だったのも、魅力のひとつ。各チャプターのフィールドを巡って『デッド・バイ・デイライト』にまつわるイースター(隠し要素)を見つけるのも楽しみのひとつだ。
そんな『デッド・バイ・デイライト』の要素も盛りだくさんのナラティブ型ホラーアドベンチャー『キャスティング・オブ・フランク・ストーン』はプレイステーション5、Xbox series X|S、PC(Steam)にて、2024年9月4日(水)に発売予定。お楽しみに!
『The Casting of Frank Stone』
- 対応プラットフォーム:プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC
- 発売日:2024年9月4日発売
- 発売元:Behaviour Interactive
- 開発元:Supermassive Games
- ジャンル:アドベンチャー
- 価格:各4950円[税込]、Deluxe Editionは各6160円[税込]
- 対象年齢:CERO・Z(18歳以上のみ対象)