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『ツアマス』では桜庭薫のメガネを外したり、逆にドラスタ全員にメガネをかけたりできる。豊富なカードで自分らしくライブを彩る楽しみ【正式稼動版プレイリポート】

byオクドス熊田

更新
『ツアマス』では桜庭薫のメガネを外したり、逆にドラスタ全員にメガネをかけたりできる。豊富なカードで自分らしくライブを彩る楽しみ【正式稼動版プレイリポート】
 「このアクセサリーを付けると、桜庭薫がメガネを外すんですよ」

 「えっ……」
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 2025年3月26日より全国のアミューズメント施設で稼動が開始された(一部店舗では4月9日より開始)『
アイドルマスター TOURS』(以下、『ツアマス』)。そのプレイができるとのことで、3月某日にバンダイナムコアミューズメント本社へと訪れた。

 そこで筆者と同行していた編集者を待ち受けていたのは、なんと第1弾で実装される(ほぼ)すべてのカードたち。
『ツアマス』はこれらのカードを使い、ライブ衣装や特殊な演出を自分で設定できるのも醍醐味のひとつとなっている。
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 というわけで、せっかくだからといろいろなコーディネートを楽しんできた。そういった衣装を好きに選んでライブをプロデュースする楽しさ、とリズムゲームとしての手触りを合わせてお届けしよう。
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ライブ前にはアイドルとハイタッチもできる。
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もちろんライブ以外にコミュの要素も。しっかりフルボイスで楽しめた。

自分で“ライブを作る”のが最大の魅力! リズムゲームも鑑賞も、贅沢に楽しめるのがすばらしい

 『ツアマス』は、流れる音楽と“ノーツ”に合わせ、筐体のボタンをリズミカルに押していくリズムゲームの“リズムライブ”というモードが存在する。

 しかし、
『ツアマス』の本質はそこだけではない。このゲームにおける“リズムライブ”はアイドルたちの“ライブ”であり、プレイヤーである“プロデューサー”は、出演するアイドルを誰にするか、着る衣装はどうするかなどを細かく設定することが可能となっている。

 つまり、ライブを好き勝手演出できるということ。自分の好きなアイドルで、好きな衣装で、好きな楽曲を披露してもらうことができるのだ。
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無論、実装されている範囲でという話ではあるが。現状アイドルは各ブランドより3人ずつの実装となっている。
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衣装系カードは“ステージ衣装”と“アクセサリー”の2種類。ただしアクセサリーを着用できる部位は6つあり、それぞれカードが分かれているので実質7種類。

 筆者は『
アイドルマスター シャイニーカラーズ』出身のプロデューサーということもあり、最初のプレイでは“イルミネーションスターズ”の3人をチョイス。「じゃあこの3人に合う衣装は……?」とカードを眺めていると、“天使の羽”のアクセサリーが。目に入った瞬間「これしかない!」と即座につかみ取り、筐体に読み込ませていく。メインで付けたいものが決まったら、そこに合わせてアレだコレだといろいろなアクセサリーを試していく。
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できた衣装はこんな感じ。衣装はデフォルトがそれっぽいなと判断してそのままに。ただ、いま見ると「輪っかいる?」と思わなくもないな……。

 今回のプレイではありとあらゆるカードが使い放題だったこともあり、ステージ衣装を好きにアレンジできるのが非常におもしろかった。なにせカードが膨大すぎて「メインとなるステージ衣装は何にするのか」、「アクセサリーはどれをつけるとより映えるか」と、組み合わせを考えているだけで一瞬のうちに時間が過ぎ去っていくのである。

 実際のカードを筐体に読み込ませて、というのも体験として楽しい。アーケードゲームならではの感覚だ。
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筐体ならではと言えばライブ前のハイタッチ。専用筐体の大型タッチスクリーンにしかできない演出。

 その後に設定する、ゲーム中の特殊演出である“SPアピールカード”も悩ましいものだった。これはリズムゲーム中に発動できる特殊演出のようなもので、獲得するスコアの上昇やノーツの判定を長くしたり、さまざまな恩恵が一定時間得られるようになる。
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これが設定画面。右の“サポートカード”はライブ中に常時発動する。

 いわゆるカードゲーム的な編成の戦略が試される部分だが、筆者を悩ませたのは戦略性ではない。このSPアピールカードはその名の通りアイドルたちの“アピール”である。つまりはカードに描かれたようなアピールをライブ中にやる。

 つまりはさっきの画像通りに編成していると
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“Flower blow”

 灯織が息を吹きかける仕草だったり、
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“パーティータイム”

 イルミネ3人によるノリノリなアピールも見られるということである。最高。つまり頭を悩ませていたのは「このアイドルで見たいアピールはどれか」という、どうしようもない煩悩である。

 これらのSPアピールは、プレイ中に特定のボタンを押すことで任意に発動できるが、設定によっては自動的に発動させることもできる。筆者はずっとこの設定でプレイしており、画面に現れる不意打ちのアピールに悶絶させられていた。
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そもそも背景の映像がかわいすぎる。
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ゆえに見とれてミスする。いや、アイドルのせいにしてはいけない。まぎれもなくプロデューサーである自分自身の失態である。

 筆者はふだんから音ゲーをしないタイプのユーザーなので、下から2番目の難易度“ベテラン”で遊ぶのがいちばんちょうどいい歯応えだった。曲のリズムに合わせて筐体のボタンを押す“音ゲーやってる感”もしっかり感じられる。度重なるロケテストにより筐体のボタンはかなり軽く、スライダーも少し短くなっていたため操作もしやすかった。

 ちなみに同行した編集者は難易度“エキスパート”の
『VOY@GER』を軽々とクリアーしていた。あと自前のカードもめちゃくちゃ持ってきていた。話を聞くと「プライベートで1日中、最終ロケテテストに参加していました(※取材は正式稼動の直前というタイミングで実施)」とのこと。ガチすぎる。
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難易度は全4種類。最高難度である“マスター”は“エキスパート”クリアーで解放される。
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編集者がロケテでよく使っていたというコーデ。曰く「とりあえずありあわせで……」とのことだったが、それでも様になるのが『ツアマス』のいいところ。ネコミミと悪魔の翼の取り合わせがかわいい。
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「腕アクセサリーの“ブライトブレスレット”は光の軌跡が残って綺麗なんです」と言っていた。確かにこれは……いい!

 ライブ終了後はアイドルのファン数や、衣装の“着こなし”、アイドルとの信頼度など、各種ステータスが上昇する。なかでもアイドルとの信頼度は、アイドルとプロデューサーによる“コミュ”の開放、ライブ前のハイタッチ演出にも関係してくる部分となっている。担当との絆を深めるのがより楽しくなる要素だ。
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ハイタッチ演出は両手になったりグータッチになったり、さまざまなバリエーションが信頼度に応じてランダムで用意されるという。
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リザルト画面はこんな感じ。称号がもらえるのもうれしい。
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ライブ中に撮影する機能もあり、写真はライブ後に確認と保存が可能。筐体のボタンを押して撮影することもできるが、自分でさわらずとも自動で12枚撮影してくれる。
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3枚まで選択して、QRコードを通じて3枚まで自分のスマートフォンにダウンロードできる。これらは自動で撮影されたものだが、どれもかなりいい感じ。
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こちらは編集者プレイ時のもの。
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 その後、筆者
は『アイドルマスター SideM』のDRAMATIC STARS(天道輝、桜庭薫、柏木翼)の3人でもプレイ。男性専用衣装である“ノーブルプライド”を中心に、“クラウン”や“悪魔のしっぽ”など、いろいろなアクセサリーを盛っていた。途中で

 「この“眼帯(黒)”を付けると薫がメガネを外すんですよ」

 というスタッフさんによる悪魔の囁きがあったりして、最終的には
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 こんな感じになった。減ったメガネ成分を輝で補いつつ、翼にやたらと似合う“つけひげ”を装着させるという采配である。……ちょっと変な衣装になったが、識者と相談しながらアクセサリーを決めていくのはとても楽しかった。

 もちろん曲は315 ALLSTARSの
『DRIVE A LIVE』。SPアピールには315ポーズをしてくれる“We are 315!!”も設定し、思う存分315成分を摂取した。
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3人に負けないようにノーツもきらびやかなものに変更した。レーンの透明度もちょっと上げて、より後ろが見えるように。そのほか、リズムゲームでは定番のノーツのスピードや変わったところではレーンの角度など、さまざまな項目を自分好みに設定できる。
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イロモノ感はあるが、なんか似合う気がする。デザイン全体のバランス感がいいのだろうか。
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保存した写真たち。つけひげ、似合いすぎじゃないか。

 そして筆者のような音ゲーあんまりやらないユーザーにうれしかったのが“クリエイトライブ”。こちらは音ゲーではなく完全に鑑賞目的のライブとなる。

 そしてその名の通り、ライブを“作る”ことができる。具体的に言うなら照明、カメラ、紙吹雪や炎などのギミックなどなど、すべてを自分好みに彩ることができてしまう。
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演出は5種類選ぶことができる。それぞれボタン、スライダーに対応。
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演出は稼動日時点で26種類。紙吹雪やレーザー、画面の枠にかかる演出まで多様な種類がある。

 ここでは“765PRO ALLSTARS”の3人(天海春香、如月千早、星井美希)で編成してみることに。もちろん“リズムライブ”同様衣装をプロデューサーが決められるので、限定衣装である“デイアフターデイAMCG”を着用してもらい、じっくりとライブを鑑賞することに。曲は“歌マス”こと
『THE IDOLM@STER』を選択。

 ちなみに“デイアフターデイAMCG”という名前でピンときた人もいるかもしれないが、こちらは初代
『アイドルマスター』のKVなどでアイドルたちが着用していた“ナイトアンドデイAMCG”を意識したものとのこと。それを聞いた編集者は「エモすぎる……。これは稼動開始したら確実にゲットしないと」と意気込んでいた。
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意匠もひとりひとり違う。じっくり見たいという理由もあり、シンプルにこの衣装だけでステージに立ってもらった。
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もちろんSPアピールも設定可能。演出をじっくり見ることができる。

 ただ鑑賞するだけなら気楽だったが、クリエイトライブは“いい感じ”にしようとするとめちゃくちゃ難しそう。タッチパネルでカメラを切り替え、ライトの強さをスライダーで、演出を手元のボタンで……と、とにかくやることが多い。

 そのぶん選択肢の豊富さは非常に感じ取れたので、慣れれば自分の好きなようにライブを演出できそうだ。「あのライブを完全に再現しました!」という猛者もあらわれるかもしれない。
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カメラは自動操作に切り替えることも可能。これでしみじみ見入るのもいい。
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ライトはスライダーで任意の強さにできる。ピンスポットを当てると演出している感があって楽しい。
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ちなみにライトを操作しないと、曲が始まっても真っ暗なままだ。

 クリエイトライブでも、信頼度や着こなしは上昇する。「音ゲー苦手だけどコミュは見たい……」という方でも安心だ。

 ちなみに作成したクリエイトライブの映像は、Bandai Namco Passport などのアミューズメントICカードを使用することで、“ライブアーカイブ”として全国のプロデューサーに共有することが可能。共有したライブはほかのプロデューサーが“リズムライブ”の映像として使用することができ、“いいね”などの評価を送ることもできるとのことだ。音ゲープレイヤーだけではなく、ライブの職人として名を馳せるプロデューサーも現れそうでワクワクしてしまう。
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ライブアーカイブでプレイする場合、アイドルや衣装などは固定となる。
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もちろんクリエイトライブでも撮影可能。ちゃんと自動撮影もしてくれるので、演出にかかりきりでも安心。

 そんな感じで
『ツアマス』をひと通り、ざっくりとではあるが楽しんだ。筆者としてはツアースタッフである新キャラクター“袖屋璃空(そでや りく)”もじつに気になる。今回のプレイではあまりしっかり触れるシーンはなかったが、見た目や中性的な声も非常に好みなキャラクターであったため、今後のどういう展開があるのかにも注目したい。
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 筆者としては、正直今回の体験は「ぜんぜん遊び足りねえ!」という気持ちでいっぱいである。もっとリズムゲームもうまくなりたいし、クリエイトライブも堪能したい。なによりいろいろと衣装も試したい! 最後は「もっと着せたいのがいっぱいあるんだ……」と、後ろ髪惹かれる思いで会場を後にしたことをまだ覚えている(※取材時は稼動前だったので)。
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集計期間: 2025年04月25日12時〜2025年04月25日13時